mid90s
テイストは完全のアメリカのアウトローのような感じだったけど、
しっかりとティーンズの痛々しさが伝わる。90年代に限らず子どもたちは
いつの時代だって、不安だけど自分が特別できっと何かすごいものになれるって信じている。毎日が楽しくてキラキラしてれば絶対に疑わないはずなのにふとしたきっかけで全てが崩れていく。でもそれは長い年月のほんの一部として次に繋がるんだ。悔しいけど、もう戻らない。人生って長いから。
主演のサニー・スリッチは本当にプロのスケーターらしい。
劇中に流れるThe PharcydeやFrank Oceanなど90年代の音楽が惜しげもなく
流れて映像を華やかに彩る。きっとアーティストを知らなくても興味を持つだろう
絶妙な哀愁感。言葉で表すのは難しいがいい意味で記憶に刻まれた映画になった。
『ミッドサマー』、『レディ・バード』『ムーンライト』などを送り出した
スタジオA24が制作。ミッドサマがー記憶に新しかったが、こういうのを作って
くれてよかった。
こういう映画は周期的に観たくなる。
ごくたまに自分自身を見失ったり、自暴自棄になることがあるが、そういうときは
あの頃(よかったころ)を思い出してしまう。こういった映画はそのための
相乗効果を出してくれる。思い通りに楽しくしていた日々を思い出すと
ふいに涙がこぼれるときもある。いろんな感情が出てきた。いい映画だった。
近くの映画館でやってなくて、けっこう電車で離れた場所まで観に行った。電車を待つ時間も、映画を待つ時間ももったいないって感じてしまうたちなのでだいたい本を持っていって読んでる。ボーッっとしてるのもいいけど、スマホをダラダラ見てるなんてことはしない。なんかそれももったいない気がする。
少しでも、なんでもいいから物語に触れていたいから、必ず本とか持っていくようにしてる。
映画見る前に腹ごしらえで、久しぶりにモスバーガー食べた。